キャバレーと角砂糖 -1958- 不破学

シリーズ作品

兄への復讐を誓ったヒロイン

こんにちは。重華<チョウカ>です。

今回紹介する作品は、8月29日の誕生花“クローバー”の花言葉「復讐」にちなんだ女性向けドラマCDを独断で選んでご紹介します。

戦後を舞台に語られる、愛憎渦巻く復讐劇を映画を見た後のような充足感と共に味わい尽くせる作品に出合うきっかけになれば嬉しいです。

では、どうぞー。

キャバレーと角砂糖 -1958- 不破学

角砂糖と共にあった男・不破学の全て―。

キャバレーと角砂糖 -1958- 不破学 CV:茶介【簡体中文台本/韓国語台本付属】 [ひつじぐも] | DLsite
戦後のキャバレーを舞台に、麻薬〈角砂糖〉をめぐり愛憎渦巻く男女を描いた大人の恋愛シチュエーションCDです。

キャバレーと角砂糖 -1958- 不破学 CV:茶介【簡体中文台本/韓国語台本付属】

ブランドひつじぐも
発売日2023/03/22
シリーズキャバレーと角砂糖
シナリオ/イラスト堀川ごぼこ/Rylee
声優茶介
ジャンル歴史/時代物・薬物・兄
キャバレーと角砂糖 -1958- 不破学 CV:茶介【簡体中文台本/韓国語台本付属】

キャバレーと角砂糖シリーズとは

戦後の混乱期のキャバレーを舞台に麻薬[角砂糖]に翻弄されるながら昏い夜の世界で微かな光を手にしようともがく男女の愛憎劇を描いた大人気シリーズです。重厚なストーリーとリアルな世界観に定評がある聴きごたえ抜群の作品です。

キャバレーとは、食事だけでなく歌やダンスなどのエンターテインメントを楽しむことができる飲食店の一つで、第二次世界大戦後に登場し昭和30年代〜40年代にかけて人気を博しました。

物語

十年前、両親を殺害された貴女。
すべての財産と事業を受け継いだ義兄・学。
学への憎悪をたぎらせ、復讐の機会を待った貴女は、強大な存在となってしまった学に近付く術としてショーダンサーの道に入った。
学を誘惑し、目的を達成しようとする貴女だったが、学が抱く闇は果てしなく深く……。

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登場人物

不破学(CV. 茶介)

切れ者実業家。
ビヤホールで働いていた実母が、11歳の時に客の男と蒸発。ビヤホール経営者不破の養子となった。
現在は全国各地でキャバレーをオープンさせる「キャバレー王」として、その二つ名を世間に轟かせる

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「いい女になったな」
「俺を恨んでるんだろ? それでも俺はお前を……」
「こんな話を聞いたって、〈角砂糖〉のお陰で気持ちいいだけだろう……。俺が欲しくて堪えられなくなってきたか……――」

ヒロイン(貴女)
「東洋一のグラマーガール」と呼ばれる、キャバレーの人気ショーダンサー。
両親を殺し失踪した兄への復讐に人生を賭ける。

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✿❀感想❀✿

重華的偏見フラワーガイド

MAX:✿×5
茶介沼✿×5
映画のような重厚感✿×5
ヒロインへの好感度✿×4

舞台が戦後の昭和という音声作品で再現するのが困難である時代背景かなと思いますが、不思議と1950年代の匂いを嗅いだような心地がしました。それほど、CV.茶介さんの声の演技や少し籠った綺麗すぎない録音技術に一貫したこだわりが伝わってきました。そして、会話の奥で心地よく鳴り響くキャバレーで奏でられているピアノのジャズ音楽のようなものが本当にお洒落で、行ったことのないキャバレーを思い浮かべて、自分がキャバレーにいるような錯覚を覚えました。

「東洋一のグラマーガール」という二つ名を持つほど有名なキャバレーのショーダンサーであるヒロインは、ある男に近づく。その男は素性を隠していたがヒロインは知っていた。「キャバレー王」の二つ名をもった義兄であり、そして、ヒロインから両親を奪い去った張本人であると。絶好の機会をのがすまいと、ヒロインは身元を隠し義兄である不破学を誘惑するが…………

激動と混乱の戦後を泥臭く振り返らず苦悩を誰にも明かさず生きてきた不破学氏、一人の男性にすべてを奪われ、復讐という執念だけを糧に暗い情念を抱えながらショーダンサーという明るい場所で生きてきたヒロイン。綺麗ごとなどではなく自分で選んだ道を躊躇わず進む二人は案外似た者同士なのかなと思ったりします。

都会の煌びやかな顔に隠れた戦争の深すぎる傷跡に対するリアルで真摯な人間模様、そしてシリーズを通して重要な鍵となる[角砂糖]をめぐる背景も丁寧に描かれており、重厚なストーリーに置いてけぼりにされることなく、ラストまで世界観に没頭できました。

あまりにもストーリーが重厚なので、思わずそっち方面ばかり語ってしまいましたが、R18シーンも絶品です。CV.茶介さんは年上の色気たっぷりの男性を演じたら、必ず聴いている人を虜にする能力があると個人的に思っているのですが、今作でも安定の茶介様でした。何より今作は角砂糖=キメセクなのでより濃密な時間に気づいたら沼堕ちしていました。すっっっご。茶介さんがこの作品のアフレコが終わった時に骨盤周りと内転筋がガタガタになるくらい頑張ったと呟いていた理由に深く納得しました。

そして、ヒロインの芯のある強さに好感とある種の救いを感じました。戦争という暗闇の中で、不破学氏にとっての光だったのではないかと。ヒロインの覚悟と決意、そして2人の行く末。決して薔薇色ではないけれど、ふたりが一緒にいられる唯一の選択でありハッピーエンドなのかなと。答えは聴き手次第なクライマックスです。どんなラストかはぜひ聴いて確かめてほしいです。

同シリーズ作品

キャバレーと角砂糖 パック [ひつじぐも] | DLsite

お得過ぎるパック作品です~!セール期間に購入するのがおススメ~!

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戦後のキャバレーを舞台に、麻薬〈角砂糖〉をめぐり愛憎渦巻く男女を描いた大人の恋愛シチュエーションCDです。

新作も発売予定なのでそれも、楽しみすぎます~。スクープを追う青年記者のと過去をひた隠し正体を隠す貴女が巻き起こすロマンスです。

おわりに

濃密な闇で語られる愛憎劇に興味がわいた方はこちらから↓

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戦後のキャバレーを舞台に、麻薬〈角砂糖〉をめぐり愛憎渦巻く男女を描いた大人の恋愛シチュエーションCDです。
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